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lochtext

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世界の大学危機

『世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書・潮木 守一)』を読みました。

世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書)

世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書)

アメリカの大学院は進学候補として入れていたので、ある程度の情報は得ていましたが、それら以外の国についての情報も得たいと思っていたので購入。

1〜4章まではイギリス、ドイツ、フランス、アメリカの大学の歴史と現状についての知識でしたので、日本のようすも加えてまとめました。

とくに注目したいのは、戦後国立・公立大学が拡大した英独仏米に対して、日本では戦後私立大学の規模が拡大したことです。この結果、日本の国家予算に占める教育関連費の比率は先進国で最も低いレベルにあります。これが現在の国際社会における日本の競争力低下、アカデミック環境の砂漠化の遠因なのではないでしょうか。

とはいえ各国とも高等教育政策に課題を抱えているのは明らかであり、「高等教育の大衆化」と「卓越性の追求」という一見矛盾する要求にどうにか対応しようと、各国の政策担当者は知恵を絞っています。また今後は中国・インドなど新興国で高等教育を受けた人材との国際競争が激化することが予想されますが、そういった新興国における大学事情までは2004年発行ということもあり本書ではカバーしきれていません。