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lochtext

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反論のようなものではないけれど

前々回のエントリ、なんだか自分の意図が伝わったかどうか不安になったので。

そもそも論文博士に関するあれだけの長い前置きを置いたのは、アカデミックキャリアと企業キャリアの相互乗り入れ・流動性について話をしたかったからです。しかしGBO_viking氏やhorikawad氏がそう読んでくれているかというと、どうにも「学生はリスクのあり過ぎる博士課程進学を避けるのでアカデミアが活性化しない」という部分だけを拾われている気がしてちょっぴり残念だなぁと思った次第です。もちろん自分の文章がイマイチこなれていないのが問題なわけですし、何をいまさらそんなことを言っているんだ、って言われるかもしれませんけど。

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これまでは大学拡大政策と博士課程進学人数を絞っていたことによって、研究者への道は現在と比較して低リスクであったことでしょう。しかしそのような時代はもう終わりました。一方産業界でも、OJTによる教育では身につかない高度な知的訓練を受けた人材を欲しています。今は大学院側がその要望に応えられていませんが、博士課程学生/ポスドクが企業に就職できる道を拡大することは必ず双方の利益にかなうようになるでしょう。

また、今のままの状況が続いたとして、もちろんhorikawad氏の描く未来像が実現する可能性は十分にあります。ただ、そのときに自分のような「大学に残りたかったけどリスクが大きすぎるから諦めた」人が『ヒーロー』たちに憧れてアカデミアに戻りたいな、と思ったとして、その道がないのは嫌だな、という(ある意味)図々しい主張でもあったわけです。

ヒーローにあこがれるのは若者だけではありません。何歳になっても、最先端の科学への情熱を失わない人はいます。そういった人たちを積極的にアカデミアに取り入れることができれば、日本のアカデミアの未来はもっと明るいものになるのではないでしょうか。