lochtext

http://us.battle.net/sc2/en/profile/2312833/1/lochtext/

「FE覚醒で同性婚できないのはおかしい」→批判を回避する設定を考えよう

「『ファイアーエムブレム 覚醒』ではドラゴンもペガサスもOK、でも同性婚はできない」海外から批判 - みやきち日記

そもそも結婚システムからして「2つのユニットの特性を引き継いだユニットが作れる」というシステム上の理由と、キャラゲーとしての要素を両立させるためのモノのようなので、そりゃシムピープル同性婚させられませんとかだとちょっとアレですが、たかが戦略シミュレーションゲーにそこまでのリアリティを求めるのはどうなのかという気もします。


和ゲーにおけるこの手の「子孫」システムは「俺の屍を越えてゆけ」あたりに直接の系譜があるのでしょうが、結局のところ「子供が産める」という部分さえあればいいので、同性婚でもファンタジーパワーで子供生まれましたーとか中世だけど代理母出産させちゃいましたーとか、あるいは養子でも2人のパラメータ引き継げますとかそういうシステムにしてもいいんでしょうけど(というかよく考えると子孫システムって多分に優生学的やんね。そこは批判しなくていいのかい?)、やっぱりゲームとしてのリアリティに若干の問題が出てくる気がするんですよね。いや「ゲーム内のリアリティとかどうでもいい!政治的に正しいゲーム以外認めない!」とか言われてしまうと困るんですけど、両方が幸せになれる道を見つけましょうということで。


というわけで参考にするのはやっぱり「冠を持つ神の手」なわけでございます。突然次期王様候補に選ばれた主人公が様々な訓練を積みながら周囲の人と交流していく……という名作フリー育成ゲーなんですが、その最大の特徴はゲーム終了直前に主人公の性別が選べるというシステムにあります。この世界では成人の儀に際して自分の性別を選ぶことができ、主人公以外もみな自分で自分が男性になるのか女性になるのかを選びます。このシステムによってどういうことが可能かというと、たとえば王様候補のライバルで同時期に成人の儀を迎えるヴァイルという登場人物がいます。主人公はヴァイルと仲良くなって恋愛関係に持ち込むことができるんですが、成人の儀の前にどっちがどっちの性別を選ぶのかを打ち合わせるんですね。んでその打ち合せと逆の性別を実際には選ぶわけです。これはいわゆる「裏切り√」と呼ばれるシロモノで、それはそれはドラマチックな展開になるわけですが、そのへんは自分でプレイして確かめてみてください。おっと話がそれた、つまりどういうことかというと、結婚させるときにどっちが男でどっちが女か選ぶシステムにすればええじゃない、というところです。


それって結局同性間の婚姻はできないわけだから批判を回避できなくない? と思われるかもしれませんが、このシステムにするとそもそも「同性間での恋愛」を描く必要がなくなってしまうので、(ゲーム進行上でカップリングが変わらないのなら)子供ユニットを作るときに初めてキャラクターの性別を決めることにすれば、「恋愛関係に見える同性間のキャラクタが結婚できないのはおかしい」という批判をある程度回避できるんですね。とはいえこれが説得力ある設定になるかどうかも結局作品内での個別の描き方次第なので(「冠〜」では成人前のキャラクタに中性的なビジュアルを割り当てることでこの設定を説得力あるものにしています)、採用されるかというと微妙でしょうが。。。。 日本の少女漫画は伝統的にこの手の「性の自己決定」に関する主題を好んで描いてきたという歴史があるので、そのへんの文化を取り入れていただければなぁ、と思ったという次第です。


あとまぁ、批判を回避できる設定としては「十二国記式システム(コウノトリシステム)」とか、「氏族システム(同性婚だと別のカップルから2人の性質を受け継いだ子供がなぜか生まれる)」とか、そのへんはいろいろ考えられるわけですが、そもそもそういう微妙な部分に商業ゲーム製作者が触れたがるかといえば……なわけで、結局人間ダービースタリオンというゲームシステムがなくならない限りはこの手の批判はなくならないだろうなぁ、というのが正直なところです。


※海外で「人間ダビスタ」的な要素を持つゲームに「同性婚」が採用されいている、という事例を見つけた方はぜひご一報ください。